介護度が低い自立状態の人をみる仕事の良さ

介護の仕事を探している人は、その施設にいる利用者や入居者の状態や介護度を考え、自分の理想とする介護ができるかどうかを判断すると、仕事に就いてからのやりがいが増すようです。
また、自立に向けた支援に取り組んでいる施設で働くこともできます。
自立支援介護の取り組みは、主に身体的、精神的、社会的な自立を促し、改善していくことで、入居者や利用者が自分らしく生活できるようにすることを目的にしています。

自立支援介護にとって大切な要素は、水分や食事、排泄、運動とされています。
高齢者は1日に約1,500ミリリットル以上の水分が必要といわれますが、自分で水分をとる必要性を意識して必要量を摂取できれば、脱水症などの危険が減り、体に栄養を行き渡らせることができるので栄養状態もよくなります。
また、咀嚼して食事ができれば、口腔機能が低下したり、誤嚥性肺炎などを防ぐことができるはずです。
排泄、特に排便は気分の落ち着きなどに関係するといわれ、認知症状が改善する可能性もあります。
歩くなど筋力の維持に欠かせない運動ができれば、全身の筋肉が活性化し、自立した生活を継続しやすくなります。

利用者や入居者が自立していると、介護スタッフにもメリットがあります。
おむつなどを使う必要がなくなり、介護の負担が大幅に軽減されます。
その結果、利用者とのコミュニケーションを図ることに力を入れることができます。
また、普通食で食事ができれば特別食を作る必要がなくなります。
利用者は食事の味や噛み応えなどを感じられるので、楽しく食事ができます。