身体への負担が要介護3以上のデメリット

要介護3以上の介護サービス利用者を相手にする職場では、高齢者の身体を支える介助行為が仕事のメインとなります。
そのため介護士としてスキルアップしやすいという魅力がありますが、一方で移動や入浴の際は、スタッフの肉体的負担が大きいでしょう。
毎日身体を酷使するスタッフの中には、膝や腰を傷めてしまう者もいます。
利用者の身体を動かすにはコツが必要で、一朝一夕では身につけられないのです。
そこで、腰に筋トレ用のコルセットを装着したり、膝や足首にサポーターを付けたりして、怪我を防がなければなりません。
高齢者の身体を気遣うと同時に、スタッフ自身の身体にも注意を払いましょう。

また、要介護3以上の高齢者は、認知症や聴覚障害を併発していることが多く、コミュニケーションが困難な場合が少なくありません。
スタッフの言葉をなかなか理解できない利用者に対して、根気よく説明する努力が求められます。
しかしながら、粘り強く接しているうちに、次第に意思が通じるようになり、少ない言葉だけでコミュニケーションを取れるようになることもあるでしょう。

それから、要介護3以上の高齢者は、生活習慣の乱れによって、夜中にスタッフを呼び出す頻度が高くなる傾向も見られます。
夜中の呼び出しは緊急用に限られると決められているのに、要介護3以上の利用者は、常備薬が見当たらないなどの些細な理由で呼び出すことも珍しくありません。
入居施設に夜勤は必須ですが、深夜に呼び出される回数が多いと、スタッフの負担も大きいでしょう。
しかし夜勤手当がでるので、収入アップに期待できます。